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おめめどうセミナーin糸島

目次

福岡県糸島市へ

R7.5.18(日)以前ブログで紹介させていただいたNPO法人「ゆめふうせん」さんの10周年記念公演「おめめどうセミナーin糸島」に参加しました。

NPO法人 ゆめふうせん さん

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株式会社おめめどう さん

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前日から糸島入りするために、息子と里子はショートステイとレスパイトへ送り出し、11:30~14:30まで主催している「ケアマミ」の定期総会とケアマミcafe(茶話会)を開催。自宅に戻り片付け&準備を済ませ福岡県糸島市へ向かいました。

同じ週に、会長を務めさせていただいた息子の学校のPTAの総会や他にも所属している団体の資料準備などで目が回りそうなほど忙しい日々が続いていたので、子ども達と離れ久しぶりに夫婦2人でゆっくり糸島へ行かせてもらいました。

前夜祭

前乗りした夜は、ゆめふうせんさんの10周年記念のお祝いとおめめどうの代表取締役ハルさんを囲んでのお食事会に参加。

お店はこちらの塚本鮮魚店さん、早めに到着したのでお店前のベンチに座っていたら何組も満員で帰られるほど人気のお店!

新鮮なお魚料理、美味しくいただきました。

旬魚酒菜 塚本鮮魚店

住所: 〒819-1124 福岡県糸島市加布里2丁目2-3

電話: 092-324-0750

公式サイト https://tsukamoto-sengyo.co.jp/ 

ご一緒したみなさんは、「おめめどうワン九州」という九州圏内のおめめどうユーザーさんのLINEグループの方々。昨年ご縁があり、グループに入らせていただくことになりました。そこで出会ったのが以前施設見学をさせていただいた、ゆめふうせんの代表理事平岡さんです。

株式会社おめめどうさんは視覚支援グッズを販売されている会社さんなので、グッズを使用していない我が家がこのグループに入って良いのかと思っていたんですが、前夜祭の会場につくとみなさんあたたかい方ばかり。私のアカウントを見てくださっている方にもお声がけ頂きました。そう君を見て、励みになったと言ってもらって泣きそうになりつつ(笑)周りに、ユーザーさんと繋がれる場が無くただひたすら孤独におめめどうさんの人権を尊重した支援に取り組んで来たので九州圏内の他のユーザーさんとこうして繋がることが出来たことが本当に嬉しかったです。

食事の途中では、自己紹介の時間があり、おめめどうと出会ったきっかけやこれまでの息子の成長について熱く語りすぎて話が長くなり大変失礼しました(お酒も入っていて笑)たまには、今までの事を振り返るのも良いことですね!ちなみに、我が家はFacebookでおめめどうを知りました。

お食事会の後は、夫婦で楽しみにしていたカラオケへ。糸島の美味しい料理を食べすぎたので20分ほど歩いてお宿へと帰りました。

素敵なカフェで朝食

朝は早起きして、主人と2人で海沿いのおしゃれなcafeで朝食。

ぼんやりと海を見ながらお食事とコーヒー、普段はそう君と里子の食事や学校への送迎と慌ただしい毎日なのでゆったりと贅沢な時間が過ごせました。

CURRENT HP

 https://www.bakeryrestaurantcurrent-2007.com/

 

セミナーへ

朝食を終え、一番の目的である、「おめめどうin糸島」の会場へ向かいました。

会場は社会福祉法人 香月福祉会 MUKAさん

住所: 〒819-1331 福岡県糸島市志摩久家2482-21923

公式サイト: https://muka.or.jp/ 

ふんだんに木を使われている素敵な会場でした♪

昨年6月に佐賀で開催されたおめめどうセミナーにも参加しましたが、何度聞いても学びのあるセミナー。自閉症や発達障害、知的障害の方向けの内容ではあるけど、肢体不自由の方や重症心身障がいの保護者さんにもぜひ聞いてもらいたい内容です。

スケジュールと選択活動

そう君は全盲なので視覚支援グッズは使えません。人は目から80%の情報を得ているそうですが、そう君はその80%の情報を得ることが出来ず、他の五感を使って情報を勝ち取っていかなければなりません。目が見えない分、触覚や聴覚からの情報もそう君にとっては重要なものなのです。

私は、セミナーに参加する度に、これはどうやってそう君に置き換えていこうか?と考えます。

例えば、スケジュール

おめめどうさんで販売されている巻物カレンダー、それをそう君が理解できる方法で本人の能力に応じて支援したいと考えます。毎朝、実物を使ったスケジュールを行なっていますが、どの位先の情報を本人は知りたいかな?どこまでだったら本人が理解し記憶に留めておけるかな?ここまでだったら混乱しないかな?と、そう君にあった方法に汎化出来ないか考えていきます。

主人と帰りの車中で話題になったのが「選択活動」について。

そう君は言葉掛けをすると、高い確率で「うん」と返事をしてしまいます。本人の意思とは違っても「はい(YES)」と返事をしてしまいパニックになってしまうことも以前は多くありました。

目が見えていたら、絵カードやメモを使って意思疎通できるところですが目が見えないため、いいねのスイッチ(ボタン)を押してもらうのはどうか?というアイディアも出ましたが、音は消えてなくなるものなので本人の意思通りに選べるか疑問だよね?と2人で話しました、まだまだ課題は山積みです。

母子分離と思春期

そして、母子分離についても話題に。

最近寝る前にカームダウンエリアへ行くという流れがルーティンになっているんですが

1人になりたいんじゃないか?

母子分離&父子分離したいんじゃないか?

という事をセミナーを聞いて強く感じました。

中学3年生だもん、そうだよね。

今後、様子を見ながら寝室を分け、1人で寝る空間を確保してあげたほうが良いのでは?と夫婦での意見は一致。本人の意思を確認し、お部屋の配置など検討したいと思っています。

母子分離については、元々パパっ子ではあるけど中学生になって「ママ嫌!」が顕著になってきていて。

障害があっても、健常の子供たちと同じように年齢相応に思春期は来るし異性の親に不快感を示してくるんだなと実感しています。

それと、セミナー内でも話があった年齢相応の接し方について、我が家のエピソードと重なる部分が沢山ありました。

以前童謡ばかり聞かせていて、JPOPを聴きたい様子があると学校の先生に教えてもらって気付いたり。

IQや知能が低いからと、赤ちゃんや子どもへの接し方のまま接していた時期もあって、障害があっても年齢相応の対応が必要だということを再確認しました。

主人の感想

はじめてセミナーに参加した主人、現在福祉事業所に勤務していて講演中真剣にメモをしていたので感想を聞いてみました。

『今回の内容を通して、あらためて自閉症支援において「視覚的・具体的・肯定的なアプローチ」がどれほど重要かを強く実感しました。自閉症の方々は、視覚からの情報を優先的に処理する傾向があり、言葉だけでは理解が難しい場面も多いことから、写真・絵カード・シンボル・文字といった、段階的な視覚支援の工夫が必要なのだと感じました。

また、「不得意なことを無理に伸ばすのではなく、得意なことを徹底的に伸ばす」という考え方にも深く共感しました。本人の「好きなこと」が意欲の源になり、それが安心や自立につながっていくという視点は、支援する側の姿勢としてとても大切だと感じました。

特に印象的だったのは、「見通しが心を支える」という言葉です。自閉症や発達障がいの子どもにとっては、先の予定を具体的に知っていることが大きな安心につながり、自分で判断して行動する力を育てることにもなります。逆に、曖昧な言葉や否定的な指示ばかりでは混乱を招き、行動障害につながる可能性もあるのだと理解しました。

そして、支援とは「環境因子の整備」であるという視点にも納得しました。支援者の一方的な管理や思い込み(パターナリズム)ではなく、本人が「選べる」「自分で決める」という経験を重ねることが、自立につながっていくのだと思います。子どもが何かを選んだら、それを最後までやり通させる、たとえ失敗してもそれを経験として学ばせるという姿勢が、とても大切です。

思春期・成人期には、管理からの卒業が求められます。親が先回りせず、失敗も含めて経験させること。そして、本人が社会の中で自己選択・自己決定できるような力を身につけていくために、今からどのような関わりをするかが問われているのだと感じました。』

セミナー情報

来月は、佐賀県唐津市で開催のおめめどうトータルセミナーにも参加します。

主催はお世話になっている「障害児とその家族を応援する会Smile」さん

Smileさんのホームページはこちら

お申し込みフォーム  

https://forms.gle/vxoiXgMjKKHKT6RE8

【日程】2025年6月29日(日)

【講師】奥平綾子氏 株式会社おめめどう代表取締役

【参加費】ひとり 2000円( 当日受付でお支払い)

【当日のプログラム予定】

9:30 受付

10:00~12:00 の役割基本的な五つの手立て

12:00〜13:00 昼食 グッズ販売

13:00~15:00 思春期、成人期、母子分離について

会場:虹の松原ホテル レインボーホール

https://nijimatsu.jp/

まとめ

小学2年生から自閉症支援を学び、8年目になりましたが「あー失敗した!!」と思うことばかりで日々反省の毎日です。

私の場合は、親が良かれと思って先まわりしてやってしまう、という失敗パターンが多い気がします。

まだまだ未熟者で勉強の日々ですが、これからも楽しく生活できるように、そして穏やかな成人期を迎える事が出来るようコツコツ環境を整えていきたいと思います◡̈

 

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この記事を書いた人

◌特別支援学校に通う一人息子そう君13歳
◌重症心身障がい児▸ 自閉症・全盲・ウエスト症候群
◌築10年目のバリアフリー住宅でのくらし𖤘
◌そう君ママ▸障がい児(者)ご家族のためのサークル「ケアマミ」代表
      ▸サポートブックストアkinari(きなり)店主
◌YouTube『重心っコのくらし』チャンネル(そう君パパ運営)

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