グッズ紹介
今回は、コップのみやストローのみ獲得の際に使用したグッズを紹介します。
1歳7ヶ月から通い始めた児童発達支援施設、3歳まで母子通園だったため水分をどうやって補給させようかと悩みました。
幼少期は口腔過敏もあって、哺乳瓶などの異物は一切受け付けてくれなかったそう君。
実は3歳まで母乳を飲んでいて、母子通園の間も泣いたら授乳ケープを使用し授乳してました。
とにかく、目が見えないため口に固いものが当たるだけで泣いてしまい、言語聴覚士さんに教えてもらった口腔過敏を取るマッサージをしたりスプーンをお口に当てても大丈夫な状態に持っていくだけでも時間を要しました。まずスプーンに触れてもらい慣れるところからのスタート、本当に出来るようになるのか不安な気持ちを抱えながら、出来ると信じて練習に付き合いました。
Pigeon 離乳スプーン
一番初めに使い始めたのがこちら。
口にあたる面積が最小限で済むPigeonの「離乳スプーン」をドラッグストアで見つけ購入。
まずは、牛乳を飲む練習を始めました。押す力で量を調整できるこのスプーン、一回一回すくって口に運ばなくて済むので本人も待ち時間なくイライラしない!
スプーンを口に当てる練習はクリアしていたので、すんなり飲み始め、その後「すする」練習に取り掛かりました。
「すする」を獲得するには介助する側も忍耐力が必要で、目が見えないそう君にどう教えたら良いのかと悩みました。
口に当て適量を出したまま待ち、口に水分が少し当たるかどうかの状態で本人の飲みたい気持ちを引き出し唇が尖るのを待つを繰り返しました。
数ヶ月かかり「すする」を獲得出来た記憶です。
Richell aqua コップでマグ
使い始めは大人がサポート、口に飲み物が入る動作を繰り返すことで、ストローのみを覚えていきました。
ストローが怖くてまずは咥えれない状態でしたが、ストローを咥えれたら褒めるところから練習開始。慣れたら、こちらが押して口に水分が入ったら「飲めたね」と褒める、その繰り返し。自分で吸うことが出来るのに1年以上かかった記憶です。
母子通園の時期だったので、同じタイミングでストロー練習を始めた周りのお友達が先に出来るようになって落ち込んだり。この時期は、他の子と比べて落ち込むことも多く、私のメンタルは浮き沈みが激しかった事を思い出します。
ドイディカップ
通称斜めカップ、そう君のお友達も使っていたこちらのコップ。
取っ手付きでコップが鼻に当たらないよう斜めにカットされており、介助する側もコップに入っている水分が見えやすく便利な商品です。
最初は慣れるため、介助で飲めるように練習。慣れて来たところで、本人に持ってもらい飲む練習を開始しました。
「できた」が本人の自信に繋がるよう、私は内心「わっ、こぼれてる」「あー濡れてる〜」と言いたい気持ちをグッと堪え見守りました。
育児は忍耐力が必要ですね。
まとめ
ストロー飲み、コップのみ獲得はそう君の「自分でできる」「自分でやりたい」という気持ちが強くなった出来事の一つ。
時間をかけてコツコツと練習を積み重ね獲得した「ストロー飲みとコップ飲み」は本人の努力の賜物です。
そう君の情報だけを知ってる方は、目が見えないから全介助、手が不自由だし寝たきりだから全介助だよねという固定概念で話をされる方もたまにいらっしゃるんですが、完全な自立は難しいけど努力をして獲得してきた日常生活動作は本人の自信に繋がっていると思っています。
今後、体の成長に伴い出来なくなる事もあるかもしれないけど「自分でやりたい」という気持ちを大事にしてあげたいと思っています。
重症心身障がい児に限らず、障がいのある子どもたちは一人一人身体状況も特性も違いますが、そう君の成長過程での経験が少しでもどなたかの参考になれば嬉しいです。
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