〜重症心身障害児そう君との日々の暮らし・福祉に関する情報を発信中!〜 YouTubeにて我が家のバリアフリー住宅や福祉機器をご紹介してます! ▶️YouTube

施設見学レポート

目次

施設見学へ

今年ご縁があり知り合った福岡県糸島市にある『NPO法人ゆめふうせん』さんに見学へ行って来ました。現在朝ドラの舞台にもなっている地域です。

我が家がそう君の支援をする上で考え方を参考にさせてもらっている「(株)おめめどう」

ゆめふうせんでは、おめめどうのグッズや考え方を存分に取り入れ日々子どもたちをサポートされています。

事業としては

・放課後等デイサービス 

・フリースクール

・ハイスクール

・個別支援塾

・自立訓練事業所

など、幅広く展開されています。

ゆめふうせんのHPはこちらから⇰「ゆめふうせん」

ゆめふうせんの代表さんは小学校の教諭として長く勤められた後、生きづらさを抱えた子どもたちの居場所を作るために施設を立ち上げられた方です。

平日の午前中にお伺いしましたが、ちょうど秋休みということで子どもたちが実際にデイサービスで過ごしてる様子も見学させていただく事が出来ました。利用者の子どもたちは、主に発達障がいや自閉症、知的障害、不登校の子どもさんが通われています。

視覚支援とコミュニケーション

施設内では視覚支援や構造化が徹底されており「巻物カレンダー®︎」はもちろんのこと声の大きさを見える化したり、一つ一つのワークに視覚化された手順書があったり、雑巾の絞り方、お布団の畳み方など声掛けせずとも子どもたちが視覚的に理解出来るよう至るところに工夫がなされていました。

↓重い障がいがあっても分かりやすいおめめどうの 巻物カレンダー®︎ (右下)

 

↓筆談コミュニケーショングッズのメモは子ども達がいつでもさっと取れる位置にそれぞれの部屋にこのように設置されていました

 

また、下の写真のようにスタッフさんはポケットに絵カード冊子を準備され子ども達にも分かりやすい支援をされているということでした。

↓そして、こちらはすぐに筆談でコミュニケーションが取れるようにおめめどうさんのメモ類を職員一人一人携帯されているそうです。

自閉症や発達障害の子どもたちが見通しを持ち、自己判断で過ごせる環境づくりに取り組まれていて本当に素晴らしい環境でした。

カームダウンエリア

施設の中にはこのように、不安定になったりパニックになったり子ども達が心を落ち着けるための場所「カームダウンエリア」が準備されていました♪

テントタイプだったり個室だったり、テントはその施設に通う子どもたちの体格に合ったものを設置されていました。(ゆめふうせんの放課後等デイサービスは3箇所あります)

 

↓こちらはカームダウン室、怪我をしないよう特注のクッション材を貼ってありました。

実は、我が家もそう君がパニックになった時に使うカームダウンエリア的な場所があります。泣き止まない時やパニックになった時はそこに移動して落ち着いてもらうようにしています。

パニックになったり不穏になった時に、声かけするのはN G!本人が自分で心を落ち着ける習慣をもてるよう自宅でも行うことが大切ですね。

 

見学を終えて

見学した感想を一言で言うと「子ども達がニコニコで穏やか」

見学中1人も大きな声を上げてる子がいませんでした。

中には脱走してしまう子もいらっしゃると聞きましたが、微塵も感じさせない程どの子も穏やかで自分のやりたい事を自分の意思で考えながら過ごしている様子がとても印象的でした。

また、見学中にスタッフさんが子ども達に指示する場面が一切なく同じ目線で子ども達に寄り添い制作や活動をされていました。

ゆめふうせんの利用を希望される方が多いのも納得でした、このような施設がもっと全国的に増えたら穏やかに過ごせる子ども達が増えるんだろうなと思いました。

代表の平岡さんの熱い思いが詰まった施設、まだまだ話したいことがたくさんありすぎてすでにまたお会いしたい気持ちが 笑

ゆめふうせんの皆さん、見学させていただきありがとうございました。

まずは家庭から

自閉症や発達障がいの子育てでよく耳にするのは、学校やデイでは落ち着いて過ごせているのに自宅だと荒れて大変という話。私が主催しているサークルでもそんな話がちらほら聞かれます…。

学校やデイで本人が頑張ってるという部分ももちろんあると思いますが、よく話を聞いてみると学校やデイでは視覚支援やスケジュールなどの手立てをやっているのに自宅では全く視覚支援をしていないという方がいらっしゃったり。

デイや学校に丸投げしてしまってるんですよね。

自宅でも本人が見通しを持って過ごせるよう「本人が理解できる方法」でサポートしながら親と子の信頼関係を築いて行くことは大切なことだと思います。

お家での取り組みはとても大切。お家からが基本で、そして学校やデイサービスと連携していく事が重要だと思っています。

最重度の障がいがあるそう君の子育てはその信頼関係の部分を最も大切にしています。ママは嘘をつかず教えてくれると信頼してもらうまでに数年かかりましたが、今は信頼して貰えているかなと感じています。

もっとたくさんの方に人権を尊重した考えが広まればいいなと思います。

おめめどうさんは、無料のショップメルマガも配信されていたりfacebookでも情報をたくさん発信されていますよ♪

自閉症の方への支援は色々な方法があります。私もTEACCHの勉強会などに足を運んだり参考書を取り寄せたりとあらゆる情報を収集してきました。自分がこれだと思うものを見つけて続けていくのが一番だと思います◡̈なぜなら、自閉症の方への支援は継続が何より大切だと思っているので。

納得した方法で親として子どもに出来ることを一緒に頑張りましょう◡̈

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

ご覧になられた方の参考になれば嬉しいです!

この記事を書いた人

◌特別支援学校に通う一人息子そう君13歳
◌重症心身障がい児▸ 自閉症・全盲・ウエスト症候群
◌築10年目のバリアフリー住宅でのくらし𖤘
◌そう君ママ▸障がい児(者)ご家族のためのサークル「ケアマミ」代表
      ▸サポートブックストアkinari(きなり)店主
◌YouTube『重心っコのくらし』チャンネル(そう君パパ運営)

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次