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中学部卒業、そして新たな一歩へ

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特別支援学校中学部卒業の朝

令和8年3月11日、晴天

雲ひとつない空の下で迎えた卒業式。

実は前日から、そう君の心はソワソワ落ち着かない様子。

いつもなら夕食後はすぐにベッドへ直行するのですが、この日は緊張からかなかなか眠れず泣き始めてしまいました。

隣の部屋の「カームダウンエリア」へ移動し、結局その日は外出用のバギーで眠りにつきました。

翌朝は、夜ぐっすり睡眠が取れたおかげで体調も万全! 朝食後のスケジュール確認では、具体物(シンボル)を触り「今日はこれだ!」とルンルンな様子。

苦手な予定の時はシンボルを受け取らないこともあるので、この状態なら「今日は落ち着いて参加できそう!」と、私も少しホッとしました。

最大の難関?「スーツへの着替え」

出発直前、いよいよ卒業式前の一大イベント「スーツへの着替え」がやってきました꜆꜄꜆

スーツは生地が伸びないため、本当に着せづらくて四苦八苦……。 感覚過敏があるそう君は、案の定「いやだー!」と大きな声を出して抵抗。 格闘すること数十分、なんとかビシッとスーツ姿に変身することができました!

学校へ向かう車中では、どこか誇らしげな表情を見せてくれました。

家族4人で見守った晴れ姿

今回はありがたいことに、パパの方のじいじとばあばも「ぜひお祝いに行きたい!」と言ってくれたので、パパ・ママ・じいじ・ばあばの4人でそう君を見守ることに。中学部の入学式にも来てくれた二人。節目を一緒に祝えるのは、本当に幸せなことです。

3年前の入学式では、不機嫌に泣いたり大きな声を出していたそう君。中学3年間の集大成となる姿は、見違えるほど落ち着いていました。

それは本人の成長はもちろん、3年間担任を務めてくださったH先生との強い信頼関係があったからこそ。 式の間もほとんど泣くことなく、後ろから見るそう君の背中は、心地よさそうにゆらゆらとご機嫌に揺れていました。

私の予想では「寝たふりをする」か「パニックになって一時退出」のどちらかかな?と思っていたのですが、そんな心配を吹き飛ばすほどの立派な姿に、家族みんなで驚かされました。

そして最後のホームルームでも、穏やかな表情で先生方のお話に耳を傾けていたそう君。たくさんのお花と皆さんの温かい拍手に包まれて、無事に中学部を卒業しました。

中学部での3年間を振り返る

中学部に入学したばかりの頃のそう君は、環境の変化に不安でいっぱいでした。 不安が強いと食事が摂れなくなるのですが、案の定、給食拒否がしばらく続きました。ようやく食べ始めたのは、入学5日目のこと。

当時の試行錯誤の様子をInstagramでも綴っていたので、少し振り返ってみますね。


【当時のInstagramより抜粋】 

給食の時間、教室へ向かうと「ママー!!」と私を探す大きな声。 「給食にはママが来る」とルーティン化してしまったようです。

私はバレないように廊下からこっそり見守ります。 3日連続でパニックのようになっていたので、「これ以上無理なら先生に相談しよう」とドキドキしながら待機していました。

でもその日は、3日間拒否していたエプロンもお皿の準備もスムーズ! 一口の大きさや配置など、先生にそっと引き継ぎを終えると、先生から一言。 「お母さんは居ないほうがいいですね(笑)」

そこでハッとしました。「私、過保護になってたかも……」と。 まだまだ子離れできていない自分を反省しつつ、これからは先生を信じてお任せしようと決めた瞬間でした。


「先生」という存在

正直に言うと、私自身「先生」という存在に少し苦手意識がありました。 でも、そう君を3年間担任してくれたH先生はこれまでのイメージを覆す先生でした。

単に子どもに寄り添うだけでなく、ありのままをどっしりと受け入れ、「どうすればこの子がもっと成長できるか」を常に考え、家族の想いも丸ごと受け止めてくれる。そんな先生でした。

この3年間、私から細かな要望を出すことはほとんどありませんでした。 親が「こうしてほしい」とこだわりすぎることが、かえってそう君の可能性を狭めてしまう気がしたからです。

「この先生に、息子を託そう」 入学1週目で決めたその直感は、間違いありませんでした。

これまで出会ってきたすべての先生方との関わりがあって、今のそう君があります。心からの感謝でいっぱいです。

日々の積み重ねが、大きな成長に

中学部卒業前の最後の授業参観では、司会進行のスイッチを自分から積極的に押す姿を見せてくれました。 小学部の頃は、ママが教室にいるだけでパニックになっていたのに……。

子どもは、私たちが思う以上に日々たくましく成長しているんですね。

「出会いと別れ」

そう君はこれまでたくさんの方との出会いと別れを経験してきました。

そしてこの数年で悲しいお別れを何度も経験しました。

卒業式は、そのお友達のママ達や家族と一緒に参加することが出来ました。私は口下手だからうまく話せなかったんだけど、本当に嬉しかった。きっとお友達も一緒に卒業式参加してくれてたかな♪

学校生活を共にした大切な仲間、ずっとずっと繋がっていたいです。

そして、卒業式当日お花を送ってくださった学校の先輩ママ達や、小学部や中学部でお世話になったそう君に関わってくださっていた先生方。電報を寄せてくださったデイの先生や、卒業式に参列してくださった先生方も(涙)お別れしてもなお、子ども達を思ってくださる方が居ることは親としても心強くありがたいです。

春からいよいよ高校生

中学部の3年間があっという間だったように、きっと高等部の3年間も駆け抜けるように過ぎていくのだと思います。

新しい環境、新しい出会い。 4月からの生活がどんな彩りに満ちたものになるのか、今からとても楽しみです!

ひとまず、この1ヶ月の長い長い春休み。体調を崩さずに、穏やかに過ごせますように◡̈

春休み、出だしは順調です♡

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この記事を書いた人

◌特別支援学校に通う一人息子そう君15歳
◌重症心身障がい児▸ 自閉症・全盲・ウエスト症候群
◌築10年目のバリアフリー住宅でのくらし𖤘
◌そう君ママ▸障がい児(者)ご家族のためのサークル「ケアマミ」代表
      ▸サポートブックストアkinari(きなり)店主
◌YouTube『重心っコのくらし』チャンネル(そう君パパ運営)

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